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犯罪の理由として、「悪魔」を出すというのは、日本では考えられないだろう。彼がこの理由を主張するということは、おそらく、彼が所属した文化圏ではこの理由が相応のものとして機能するからに違いない。
文化の相違をふまえずに悪魔を主張し、日本人の心証を害してしまった被告は気の毒ではある。また、その文化の相違を認識せずに報道するマスコミも問題ではないか。
asahi.com>社会>裁判
遺族怒り胸に傍聴 ヤギ被告判決
2006年07月04日14時10分

 7歳の幼い女の子に性的暴行を加え、段ボール箱に入れて遺体を遺棄する。子を持つ親らに衝撃を与えた広島女児殺害事件が4日、判決の日を迎えた。「私は無実だ」「悪魔にとりつかれた」「情けをかけて」。ホセ・マヌエル・トーレス・ヤギ被告(34)の言葉は、法廷の内外で揺れ動いた。検察の極刑求刑に裁判所が出した結論は「無期懲役」だった。被害者の木下あいりさん(7)の遺族は、怒りを胸に言い渡しを見守った。

 あいりさんの父・木下建一さん(39)は、「一緒に闘う」と誓ったあいりさんの遺影を手に、妻とともに傍聴席に座った。ひどいことをした被告の姿を二度と見せまいと、写真はいつも通りハンカチで包む。被告は伏し目がちにあたりを見渡しながら法廷に入った。

 「無期懲役」。午後1時19分の開廷直後に裁判長が読み上げた主文を、被告は法廷にじっと立ちつくしたまま聴き入り、その後、しゃくりあげるように泣く姿も見せた。建一さんは被告の姿を静かに見つめていた。

 ■「動揺」見せず

 結審から約1カ月。ヤギ被告はこの間、勾留(こうりゅう)先の広島拘置所(広島市中区)で動揺も見せず、房に持ち込んだスペイン語の聖書を読みながら、「神がお導きになる」と自らに言い聞かせてきたという。

 祖国ペルーの刑法では、国家に反逆した罪などを除き、殺人や強盗といった一般犯罪に死刑を科した条文はないという。「死刑と言われても、ピンと来ていないのだろうか」。被告の平静さを、弁護士の一人は不思議がった。

 感情を乱したのは、偽名での自分の不法入国を手助けした疑いがあるとして、三重県在住の実姉が6月下旬に出入国管理法違反容疑で広島県警に逮捕されたときだ。「僕があんな事件さえ起こさなければ」。弁護士にそう話したという。

 ■「無実」主張

 5月15日の初公判。勾留されていた海田署から法廷に向かう車に乗り込む際、顔を上着で隠したまま人さし指を立て、「私は無実だ」とスペイン語で叫んだ。

 その主張の根拠が「悪魔のせい」だった。

 「体が持ち上がり、上からものを見ているようだった」「悪魔(スペイン語でdemonio)、悪魔はそこらへんにいます」

 5日間連続で広島地裁で繰り広げられた集中審理では、「悪魔にとりつかれた」ときの様子をそんな言葉で表現した。

 しかし、「悪魔」に支配されて善悪を判断できる状態になかったとする被告・弁護側が裁判所に請求した精神鑑定は集中審理の中で退けられた。結局、「悪魔」を裏づける証拠は、被告の供述だけだった。

 「自らの保身にきゅうきゅうとしたパフォーマンス以外の何物でもない」。そんな被告の態度を、検察側は先月9日、死刑を求刑した論告でそう断じた。

 ■「許し」こう

 その直後の最終意見陳述。被告は、自らの罪を認めて許しを求めているとも受け取れるような言葉を連ねた。

 「僕は君から命を奪おうなんて、思ったことはなかったんだ」

 5分の持ち時間を大きく超え、15分間にわたって、時折あいりさんに語るように訴えた。「心から私のことを許してほしい」「人を殺すために日本に来たわけではない」

 要点だけに絞るよう裁判長に促されると、涙声で訴えかけた。「私にも3人の子どもがいる。情けをかけて頂きたい」
http://www.asahi.com/national/update/0704/OSK200607040073.html
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